これまでの取り組み③通信制サポート校

フリースクールや塾の運営を通じてこどもたちの成長を間近で見守る中で、私はある一つの問いと向き合うようになりました。

それは「BASEを卒業したあと、このこどもたちが自分らしく社会で生きていくためには、どのような道があるのだろうか」という未来への展望です。

こどもたちの可能性を閉ざすことなく、多様な学びの選択肢を野々市に作りたい。
そんな思いを抱いた私は、東京都にある通信制高校との提携を決意しました。

あえて県外の高校を選んだ理由は、すでに県内には通信制高校として運営している学校がいくつか存在しており、県内進学への選択肢は用意されていたからです。

ならば自分は新しい環境への挑戦を後押しするような選択肢をつくりたい、そう考えての判断でした。

フリースクールの立ち上げと同様、これも一筋縄ではいく挑戦でないことは分かっていましたが、どうしてもこどもたちが将来への希望を描ける環境を作りたいという一心で、夜通し書き上げた企画書だけを手に東京へと向かいました。

新幹線の中で何度も読み返した、未来への想いを綴った企画書。
その熱量だけを武器に先方へ直接対話し、野々市のこどもたちの現状と、私たちが目指す教育のビジョンを包み隠さず伝えました。

ありがたいことに担当者様は誠実に私の熱意を受け止めてくださり、幾度ものコミュニケーションで信頼を積み重ねた結果、1年間かけて提携を実現させることができたのです。

BASEにとってこの提携の目的は、単に「高校卒業の資格」を得るための場所を作ることではありませんでした。
社会に出るまでの間、こどもたちが自分自身を信じ、確かな足取りで一歩を踏み出せるための「学びのセーフティネット」を築くことでした。

どんな境遇のこどもであっても、自分の望む未来を諦めなくていい社会へ。
このサポート校での経験もまた、野々市から誰も取り残さない社会を実現するための、私の大切な原動力となっています。

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